帳簿の締め切り方法|勘定元帳

勘定元帳上の帳簿の締め切り方法を解説します。
帳簿の締め切りとは
帳簿の締め切りとは、決算時の作業のうち、帳簿記入を完了させることをいいます。決算振替仕訳による方法と元帳上で締め切る方法が存在します。
日本で一般的な英米式決算法では、P/L科目は決算振替仕訳によって、B/S科目は勘定元帳上で帳簿を締め切ります。
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元帳上で締め切る方法
決算振替仕訳のように仕訳を経由せず、勘定元帳上で帳簿を締め切る方法をいいます。
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特徴
決算振替仕訳と比較すると、仕訳を行わずに、元帳上のみで帳簿締め切りを完結させることが特徴です。
元帳転記例と仕訳例
総勘定元帳のうち現金勘定を例にすると次の通り。

<帳簿締め切りの仕訳>
No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
仕訳なし |
締め切り方のポイント
次の通り。
締め切り方のポイント
- ・対象はB/S科目(英米式決算法)
- ・帳簿締め切りの仕訳はなし。
- ・貸借差額を残高として記入
- ・貸借のうち空いている行は斜線(/)を引く。
- ・残高は「次期繰越」と朱記
- ・貸借の合計額の一致を確認する。
- ・合計額の上に合計線、下に締め切り線(二重線)を引く。
- ・次期の期首に「前期繰越」と記入し、次期繰越とは貸借反対の側に同額を記入
繰越試算表の作成
帳簿締め切り後に、繰越試算表を作成します。
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