92.貸借対照表と損益計算書の作成(簿記3級)

更新日:2019年9月23日
公開日:2018年4月23日

貸借対照表と損益計算書の作成

前回、「商業簿記入門その91~精算表の作成(3級)」では、精算表とその作成方法について解説しました。

今回は、貸借対照表と損益計算書の作成について解説します。




貸借対照表とは

貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)とは、ある時点の企業の財政状態を表した表のことをいいます。

貸借対照表の要素には、資産、負債、純資産があります。

さらに資産、負債、純資産に属する勘定科目を使用して、日々の会社の活動を仕訳帳や総勘定元帳に記帳しています。

これらの帳簿記録と決算手続きで作成した資料、具体的には決算整理後の合計残高試算表を基にして貸借対照表を作成します。

損益計算書とは

損益計算書(そんえきけいさんしょ)とは、ある期間の企業の経営成績を表した表のことをいいます。

損益計算書の要素には、収益と費用があります。

また、貸借対照表と同様に、収益と費用に属する勘定科目を使用して、日々の会社の活動を仕訳帳や総勘定元帳に記帳しています。

これらの帳簿記録と決算手続きで作成した資料、具体的には決算整理後の合計残高試算表を基にして損益計算書を作成します。

貸借対照表と損益計算書の表形式

貸借対照表と損益計算書の表形式には、「勘定式(かんじょうしき)」と「報告式(ほうこくしき)」があります。

勘定式とは、Tフォームの表形式で、左側と右側に科目と金額を表示させる方法です。

報告式は、上から下に科目と金額を表示させる方法です。

※3級では勘定式が出題されることから、以下、勘定式の貸借対照表と損益計算書について解説します。




勘定式の貸借対照表と損益計算書の作成

決算整理後の合計残高試算表に基づいて、空欄の貸借対照表と損益計算書に科目や金額を埋めていきます。

下図は完成後の貸借対照表と損益計算書の一例です。

貸借対照表と損益計算書

作成上のポイントを説明します。

科目名の変更

ほとんどの科目は、勘定科目と同じ名称で記入すれば問題ありません。

しかし、次の科目は名称を変更して記入します。

B/S or P/L分類勘定科目B/S,P/L表示科目
貸借対照表資産繰越商品商品
未収〇〇未収収益 ※1
前払〇〇前払費用 ※1
資産(控除科目)〇〇減価償却累計額減価償却累計額
負債前受〇〇前受収益 ※1
未払〇〇未払費用 ※1
損益計算書収益売上売上高
費用仕入売上原価
  • ※1:未収〇〇や前払〇〇のまま記入させる出題形式も考えられます。問題の指示や解答用紙上の空欄B/S、P/Lから推測します。
  • ※2:その他の科目についても、問題の指示や解答用紙から推測して適切な科目を記入しましょう。

貸倒引当金と減価償却累計額の記入

これらの科目は資産の控除科目という性格を持っています。

貸倒引当金は、売掛金や受取手形といった債権の控除科目であり、減価償却累計額は固定資産の控除科目です。

具体的には上図のように、対象となる資産科目の下に貸倒引当金や減価償却累計額を記入します。




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まとめ

今回は貸借対照表と損益計算書の作成について解説しました。テキストをある程度覚えたら、問題演習を繰り返して定着させていきましょう。

簿記3級の解説について

今回までで簿記3級の解説は終了になります(簿記2級の解説は次回以降も続きます)。

このサイトで学習したことがきっかけとなり、「簿記が分かるようになった」「簿記資格に合格することができた」という方が増えれば幸いです。







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