貸借対照表と損益計算書の作成

貸借対照表と損益計算書の作成を解説します。
貸借対照表とは
貸借対照表とは、ある時点の企業の財政状態を表した表のことをいいます。
損益計算書とは
損益計算書とは、ある期間の企業の経営成績を表した表のことをいいます。
表形式
勘定式と報告式があります。
勘定式とは、Tフォームの表形式で、左側と右側に科目と金額を表示させる方法です。
報告式は、上から下に科目と金額を表示させる方法です。
※簿記3級では勘定式が出題されることから、以下、勘定式の貸借対照表と損益計算書について解説します。
記入の仕方
決算整理後の合計残高試算表に基づいて、空欄の貸借対照表と損益計算書に科目や金額を記入します。
完成後の貸借対照表と損益計算書の一例は次の通り。

科目名の変更
次の科目は名称を変更して記入します。
B/S or P/L | 分類 | 勘定科目 | B/S,P/L表示科目 |
---|---|---|---|
貸借対照表 | 資産 | 繰越商品 | 商品 |
未収〇〇 | 未収収益 ※1 | ||
前払〇〇 | 前払費用 ※1 | ||
資産(控除科目) | 〇〇減価償却累計額 | 減価償却累計額 | |
負債 | 前受〇〇 | 前受収益 ※1 | |
未払〇〇 | 未払費用 ※1 | ||
損益計算書 | 収益 | 売上 | 売上高 |
費用 | 仕入 | 売上原価 |
- ※1:未収〇〇や前払〇〇のまま記入させる出題形式も考えられます。問題の指示や解答用紙上の空欄B/S、P/Lから推測します。
- ※2:その他の科目についても、問題の指示や解答用紙から推測して適切な科目を記入しましょう。
貸倒引当金と減価償却累計額の記入
これらの科目は資産の控除科目という性格を持っています。
貸倒引当金は、売掛金や受取手形といった債権の控除科目であり、減価償却累計額は固定資産の控除科目です。
例のように、対象となる資産科目の下に貸倒引当金や減価償却累計額を記入します。