材料費とは|分類

材料費と分類を解説します。
材料費とは|分類
目次
材料費とは
材料費とは、製品の元になる原材料や部品、消耗品などの材料に要した費用をいいます。
製造に投入されるまでは材料(棚卸資産の1つ)として資産計上します。
引用元:原価計算基準
「材料費とは、物品の消費によって生ずる原価をいい、おおむね次のように細分する。(以下、省略)」
費目別計算と分類
次の通り。
項目 | 直接or間接 |
---|---|
素材費(原料費) | 直接材料費 |
買入部品費 | |
補助材料費 | 間接材料費 |
工場消耗品費 | |
消耗工具器具備品費 |
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直接材料費と間接材料費
製品との関係から直接費と間接費とに分類し、それぞれ異なる原価計算の手法を適用します。
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原価の種類
実際原価(予定価格含む)や標準原価で記帳します。インプット(購入)とアウトプット(消費)とで原価の種類に複数の組み合わせが存在します。
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材料費の計算
原則として次の通り計算します。
材料費の計算
- 材料費 = 実際消費量 × 消費価格
引用元:原価計算基準
「一一材料費計算
(一)直接材料費、補助材料費等であって、出入記録を行なう材料に関する原価は、各種の材料につき原価計算期間における実際の消費量に、その消費価格を乗じて計算する。」
勘定科目
例示すると次の通り。
・材料 ・素材 ・買入部品 ・補助材料 ・材料副費 ・主要材料 ・部品 ・消耗品など
勘定連絡図
一般的な場合の材料費と他勘定との関係を把握できます。
購入と計算
原則として材料の購入代価に材料副費を加算して取得原価を計算します。
材料副費差異
材料副費を予定配賦する場合には予定配賦額と実際発生額との差額は材料副費差異として認識します。
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消費
直接材料費の消費は仕掛品勘定、間接材料費の消費は製造間接費勘定で仕訳します。
材料消費価格差異
実際原価計算において予定価格を適用した場合、材料消費の予定価格と実際価格との差額は材料消費価格差異として認識します。
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数量差異
標準原価計算においては価格差異だけでなく数量差異も計算します。
先入先出法と平均法
材料の消費単価は先入先出法や平均法といった方法で計算します。
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継続記録法と棚卸計算法
重要な材料は継続記録法と棚卸計算法により在庫管理を行います。
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棚卸減耗費
実地棚卸によって把握した棚卸減耗費は、材料費ではなく間接経費として処理します。
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