商業簿記入門その80~税金の仕訳処理(3級)

公開日:2018年4月19日

税金の仕訳処理(3級)

前回、「商業簿記入門その79~研究開発費の仕訳処理(2級)」では、研究開発費の仕訳処理について解説しました。

今回は、税金の仕訳処理について説明します。


税金とは

税金(ぜいきん)とは、社会福祉や道路などの社会資本の整備、警察、防衛、教育などの公共に関するサービスなどの目的から、国民が負担するお金のことをいいます。

具体的な税金としては、法人税、所得税、消費税、固定資産税、住民税、印紙税などがあります。

固定資産税(こていしさんぜい)」とは、固定資産の所有に対してかかる税金をいいます。

印紙税(いんしぜい)」とは、契約書や領収書など、一定の文書に対してかかる税金をいい、収入印紙という切手に似た紙面を購入して文書に貼り付けることで税金を負担します。文書に貼り付けた収入印紙は、割り印(わりいん)という方法で押印(おういん。ハンコを押すこと)します。

※税金については「会計入門その15~未払法人税等と預り金」にて会計処理を含めて、まとめていますので、ご興味ある方はご参照ください。

税金の仕訳処理

税金に関する取引のうち、固定資産税や印紙税などについては、「租税公課(そぜいこうか)勘定(費用に属する勘定科目)」を使用して仕訳処理します。

具体的には固定資産税を納付した時や、収入印紙を購入して使用した場合に、借方に租税公課勘定を記入し、貸方に現金預金、未払金などの勘定科目を記入します。

【補足】収入印紙の取り扱いと仕訳処理

※簿記3級の範囲外の内容です。ご興味ある方はお読みください。

収入印紙は契約書や領収書作成に必要になります。従ってこれらの書類作成が多い会社では、事前に収入印紙を購入しておき、在庫として保有することが一般的です。

収入印紙の在庫は現金と同じく金庫などで保管し、週ごとや月ごとなど一定の頻度で在庫をカウントします。

また、収入印紙の仕訳処理は、購入した場合には貯蔵品勘定で借方記入し、使用した場合に貯蔵品勘定から租税公課勘定に振り替えます。

税金の仕訳処理(まとめ)

税金の仕訳処理は次の通りとなります。

出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
固定資産税の納付租税公課×××現金預金、未払金×××
収入印紙の使用租税公課×××現金預金、未払金×××

仕訳例

1.A社は固定資産税10万円を現金で納付した。
2.A社は200円の収入印紙を2枚、現金で購入し、契約書2通に貼り付けて割り印した後に、取引先に送付した。

No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1租税公課100,000現金100,000
2租税公課400現金400

まとめ

今回は税金の仕訳処理について解説しました。租税公課という勘定科目名だけは覚えておきましょう。


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