個別仕訳問題6-消耗品・切手・収入印紙(5問)

更新日:2025年7月8日
公開日:2025年7月6日

日商簿記3級本試験レベルの消耗品・切手・収入印紙の仕訳問題(易・標準)を中心に掲載しています。利用者が増えればより早くより良いコンテンツを提供していきます。良いコンテンツと思われた場合には積極的にWEBやSNSでの拡散をお願いします。

出題内容と使い方(共通)

※他の論点別仕訳問題ページと共通

<取引の8要素>

「取引の8要素」のイメージ画像

6-1.事務用品の購入

  • 文房具、コピー用紙などの事務用品を購入し、代金¥24,000は現金で支払った。
借方科目金額貸方科目金額
借方科目金額貸方科目金額
消耗品費
24,000
現金
24,000

6-1.解説

文房具やコピー用紙などの事務用品は購入した時に「消耗品費(費用)」として借方に記入します。貸方は支払方法である現金を記入します。

6-2.切手の購入

  • 切手¥500を現金で購入し、ただちに使用した。
借方科目金額貸方科目金額
借方科目金額貸方科目金額
通信費
500
現金
500

6-2.解説

切手は通信費の発生として借方に記入するとともに支払方法である現金を貸方に記入します。

6-3.収入印紙の購入

  • 契約書の作成に際して収入印紙を¥10,000購入し、小口現金から支払うとともにただちに使用した。
借方科目金額貸方科目金額
借方科目金額貸方科目金額
租税公課
10,000
小口現金
10,000

6-3.解説

収入印紙の購入・使用は租税公課の発生として借方に記入します。支払方法は小口現金のため、貸方に小口現金を記入します。

6-4.未使用在庫(決算処理)

  • 期末日時点の未使用の切手および収入印紙を調べたところ、次の通りであった。決算整理仕訳として適切に処理する。
  • (1)切手:50円×10枚、100円×5枚、500円×2枚
  • (2)収入印紙:200円×20枚、1,000円×5枚、10,000円×3枚
借方科目金額貸方科目金額
借方科目金額貸方科目金額
貯蔵品
41,000
通信費
2,000
租税公課
39,000

6-4.解説

問題文に記載はありませんが、簿記3級の切手・収入印紙については期中の購入時に「通信費」「租税公課」として費用計上するのが一般的です。そして期末時に未使用の在庫を確認し、計算した在庫金額についてはどちらも「貯蔵品」に振り替えます。

本問では未使用在庫は切手¥2,000(¥500+¥500+¥1,000)、収入印紙¥39,000(¥4,000+¥5,000+¥30,000)と計算できます。従って、期中に使用しなかったこれらの金額について、期中に費用処理した金額を減少させるため、それぞれ「通信費」「租税公課」を貸方に記入するとともに、借方は「貯蔵品(資産)」の増加として貯蔵品¥41,000(¥2,000+¥39,000)を記入します。

6-5.未使用在庫(当期首の処理)

  • 前期末に未使用の切手¥2,000および収入印紙¥39,000について、貯蔵品として処理していたため、当期首に再振替仕訳を行った。
借方科目金額貸方科目金額
借方科目金額貸方科目金額
通信費
2,000
貯蔵品
41,000
租税公課
39,000

6-5.解説

前期末に処理した未使用在庫(切手と収入印紙)について、当期首に再振替仕訳を行います。再振替仕訳は前期末の仕訳について貸借反対の仕訳を記帳します。

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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