源泉所得税と仕訳
記事最終更新日:2021年10月10日
記事公開日:2021年10月5日
源泉所得税(給料)と仕訳を解説します。所得税額控除(受取配当金)については下記の記事を参照。
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源泉所得税とは
源泉所得税とは、給与の支払者である会社が従業員の代わりに国に所得税を納付するために、従業員の給料から計算して控除した所得税をいいます。
会計処理
従業員が負担する所得税を毎月の給料から控除します。会社は従業員から所得税を預かるので、預り金として処理します。
納付
翌月10日までに納付するのが一般的です。
源泉所得税の仕訳
所得税預り金勘定(負債に属する勘定科目)で仕訳します。
| 取引 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 給料の支払い | 給料 | ××× | 当座預金など | ××× |
| 所得税預り金 | ××× | |||
| (その他の控除項目) | ××× |
仕訳例
- 1.給与総額100から控除項目(社会保険料10 源泉所得税5 )を差し引いた残額を当座預金から振り込んだ。
| No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 給料 | 100 | 当座預金 | 85 |
| 社会保険料預り金 | 10 | |||
| 所得税預り金 | 5 |
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