前受収益と仕訳

記事公開日:2021年10月10日

前受収益と仕訳を解説します。

前受収益とは

前受収益とは、一定の契約に従い、継続して役務の提供を行う場合、いまだ提供していない役務に対し支払を受けた対価をいいます。

経過勘定項目の1つとして企業会計原則に規定されています。

対象の取引

家賃、地代、手数料、利息など、時間の経過とともに発生するような取引が対象です。

会計処理

収益を繰延べ処理し、前受計上します。

前受金との区別

企業会計原則に基づき、前受収益は性質の異なる前受金とは区別しなければなりません。

仕訳

前受収益勘定(負債に属する勘定科目)で仕訳します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
収益の繰延べ受取家賃など×××前受収益×××
再振替仕訳前受収益×××受取家賃など×××

仕訳例

  • 1.決算整理仕訳として家賃収入10を次期に繰り延べる。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1受取家賃10前受収益10

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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