資本的支出と仕訳

記事公開日:2021年9月8日

資本的支出と仕訳を解説します。

資本的支出とは

資本的支出とは、固定資産に係る支出のうち、固定資産原価を構成し、また、取得原価に追加される支出をいいます。

これに対して支出期の費用として処理される支出を収益的支出といいます。

修繕費との違い

収益的支出は修繕費として仕訳しますが、資本的支出は固定資産の取得原価の追加として仕訳します。

会計上の効果

固定資産が増加します。その後、減価償却費として毎期、一定の仮定に基づき規則的に費用配分されます。

判定の基準

次の2点から判定します。

 

税務上の基準

税務上では、上記の2点以外にも金額や支出の周期といった判定の基準が存在し、これらを含めて損金算入するかどうか判断します。

資本的支出の仕訳

取得の仕訳と同じです。建物勘定備品勘定車両運搬具勘定土地勘定などで仕訳します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
資本的支出建物、備品など×××現金預金、未払金など×××

仕訳例

  • 1.建物について100の資本的支出を行い、当座預金より代金を支払った。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1建物100当座預金100

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※電子書籍WEB版(フリー)の一覧は「第9章 有形固定資産-PDCA会計 簿記3級 基本テキスト&基本仕訳問題」に掲載

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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