日商簿記3級 発送費の仕訳|立替払いと付随費用

更新日:2021年1月5日
公開日:2018年4月10日

前回は、受取家賃、受取地代、受取手数料の仕訳について解説しました。

今回は、発送費の仕訳について立替払いと付随費用も含めて説明します。

発送費とは

発送費(はっそうひ)とは、モノを配送するのに要した運賃などのことをいいます。

簿記の問題では、備品などの固定資産や仕入れた商品、売り上げのために発送する商品などに関連して出題されます。

付随費用との関係

付随費用(ふずいひよう)とは、モノ・サービスを購入する際に要するコストをいいます。

発送費は買入手数料などとともに代表的な付随費用です。

取得原価との関係

取得原価(しゅとくげんか)とは、購入に要したコストをいいます。

購入に要したコストには、モノ・サービス自体の価額(=購入代価、こうにゅうだいか)だけでなく、付随費用も含みます。

取得原価 = 購入代価 + 付随費用

発送費は付随費用の1つであるため、発送費は取得原価に含めて計算します。

発送費の仕訳

次の通り発送費の仕訳を3つの場合に分けて解説します。

(1)発送費を購入者が負担する場合

購入対価とともにモノの勘定科目に含めて仕訳処理します。

購入したものが机であれば、備品勘定、車であれば車両運搬具勘定、商品であれば仕入勘定(分記法であれば商品勘定)です。有価証券も配達で届いた場合には同様に仕訳します。

(2)発送費を販売者が負担する場合

販売者側が「発送費勘定(費用に属する勘定科目)」として仕訳します。販売でありモノの取得ではないので取得原価に含めることはできません。販売費及び一般管理費として会計処理します。

仕入側では発送費は負担しませんので、仕訳は行いません。

(3)発送費を販売側に代わって立て替え払いする場合

仕入側では立て替え払いしているだけです。本来の負担者は販売側のためモノの取得原価に含めて仕訳してはいけません。

立替金勘定で仕訳します。

仕訳のまとめ

以上をまとめると次の通り。

出来事ケース仕訳の主体借方科目借方金額貸方科目貸方金額
発送費の支払い購入者が負担購入者備品、仕入など×××現金預金、買掛金、未払金×××
販売者が負担販売者売掛金など×××売上×××
発送費×××現金預金、買掛金、未払金など×××
購入者が立て替え購入者備品、仕入など×××現金預金、買掛金、未払金など×××
立替金×××現金預金、買掛金、未払金など×××
販売者が立て替え販売者売掛金など×××売上×××
立替金×××現金預金、買掛金、未払金など×××

仕訳例

  • 1.A社は車を200万円で購入し、発送運賃5万円とともに来月支払うことにした。
  • 2.A社はB社へ商品100万円を販売し、代金は掛けとした。発送運賃2万円はA社が負担することとし、発送時に現金で支払った。
  • 3.A社はC社へ商品50万円を販売し、代金は掛けとした。発送運賃1万円はC社が負担することとし、発送時にA社が普通預金より立て替え払いした。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1車両運搬具2,050,000未払金2,050,000
2売掛金2,000,000売上2,000,000
発送費20,000現金20,000
3売掛金1,000,000売上1,000,000
立替金10,000普通預金10,000

まとめ

今回は発送費の仕訳について付随費用や立て替え払いといった論点も含めて解説しました。本試験では問題文の指示をよく読んで仕訳しましょう。

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