未払金とは|仕訳の基本を簡単に解説(簿記3級)

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記事最終更新日:2024年1月17日
記事公開日:2021年8月5日

「未払金」は簿記3級で学習する勘定科目です。基本的な仕訳が出題されるため難易度は高くありませんが、その後に学習する「未払費用」との違いを理解するのに少しだけ苦労する受験生は少なくないようです。

本記事では、簿記3級で出題される「未払金」の基本的な仕訳を中心に、例を示して解説し、未払費用との違いなど周辺知識についても簡単に解説します。

仕訳例(補足付き)

<仕訳例>
1.仕入先から備品を100で購入した。本日届き、配送料金5を現金で支払った。備品の代金は来月支払う。

No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1備品105未払金100
現金5

未払金とは

未払金」とは、「有価証券」や建物・備品・土地などの「有形固定資産」といった、営業活動以外のモノ・サービスの購入取引によって生じた債務をいいます。

上記の仕訳例のように、現金払いや預金口座から即座に振り込みした場合には「未払金」は発生しませんが、代金を後日支払う場合には、「後日代金を支払う」という債務が発生することから、未払金で仕訳します。

買掛金との違い

買掛金は商品の仕入など、営業活動によって発生した債務です。これに対して、未払金は上記の通り、営業活動以外の取引で発生した債務をいいます。

未払費用との違い

「支払利息」「支払家賃」「保険料」などのように継続してサービスを受けることで代金が発生するような、「時の経過」に応じて未払計上する場合には未払費用で計上します。

これに対して、「未払金」は一時的なモノやサービスの購入の際に使用します。

勘定科目の属性

以上の通り、「未払金」は有形固定資産などの購入に伴って発生する「代金の後払い」であることから、「将来のキャッシュの支払い義務」であるため、「負債に属する勘定科目」に分類されます。

従って、「取引の8要素」に基づき、「未払金」の増加は貸方に記入し、減少は借方に記入します。

請求書と未払金(補足付き)

未払金は購入先から送られてくる「請求書」に基づいて支払います。「請求書」には、購入したモノの名称(明細)や金額、支払期日や振込先の銀行口座名といった情報が記載されており、仕訳をする際の「証憑(しょうひょう)書類」になります。

「請求書」は、後日、送付されることもあれば、モノと一緒に送られてくることもあります。

仕訳方法

有形固定資産などを購入した際に未払いの場合には、「建物」「備品」といった、取得した資産の勘定科目を借方に記入するとともに、貸方に「未払金」を記入します。

そして、支払期日になり、代金を支払った場合には、代金の後払いという債務が消滅するため、支払額だけ「未払金」を借方に記入して減少させます。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
商品以外の購入(未払)備品など×××未払金×××
代金の支払未払金×××現金・預金×××

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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