未収入金とは|基本的な仕訳を解説(簿記3級)
記事最終更新日:2024年1月15日
記事公開日:2017年10月1日
未収入金と仕訳について解説します。
仕訳例
<仕訳例>
1.備品(帳簿価額10)を12で売却した。代金は来月入金予定である。
2.滞りなく上記1.の代金が普通預金口座に振り込まれた。
No | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|---|
1 | 未収入金 | 12 | 備品 | 10 |
固定資産売却益 | 2 | |||
2 | 普通預金 | 12 | 未収入金 | 12 |
未収入金とは
「未収入金」とは、営業活動以外の取引によって生じた債権をいいます。
例えば、「有価証券」や建物・備品・土地などの「有形固定資産」を売却した際に現金を受け取らず、後日、代金を受け取る場合が未収入金に該当します。
売掛金との違い
「売掛金」は商品の販売等、営業活動によって発生した債権の場合に使用する勘定科目です。これに対して、「未収入金」は営業活動以外の資産の売却によって発生した債権をいいます。
勘定科目の属性
「未収入金」は「売掛金」とは売却した資産の内容が異なりますが、将来に現金(キャッシュ)になる点では同じであり、「売掛金」と同じく「会社の財産」に該当することから「資産に属する勘定科目」です。
従って、仕訳は「取引の8要素」の資産の仕訳に基づいて、「未収入金」の増加は借方に記入し、減少は貸方に記入します。
仕訳方法
有価証券や有形固定資産を売却した場合には、増加した「未収入金」を借方に記入するとともに、売却した資産を貸方に記入します。借方と貸方の差額が「売却益(又は売却損)」になります。
売却後、予定通りに代金を回収した場合には、借方に「現金」「当座預金」「普通預金」などの回収方法に応じた勘定科目を記入するとともに、回収によって減少した額だけ「未収入金」を貸方に記入します。
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