商業簿記入門その76~収益と費用その7(雑費と保管費の仕訳処理)(3級)

更新日:2019年5月2日
公開日:2018年4月16日

雑費と保管料の仕訳処理(3級)

前回、「商業簿記入門その75~収益と費用その6(水道光熱費、支払家賃、地代と保険料の仕訳処理)(3級)」では、収益と費用のうち、水道光熱費、支払家賃、支払地代、保険料の仕訳処理について解説しました。

今回は、雑費と保管料の仕訳処理について説明します。

※簿記3級に出題される勘定科目の一覧を調べたい方は、「勘定科目一覧(簿記2、3級検索データベース」をご利用ください。


雑費とは

雑費(ざっぴ)とは、どの勘定科目にも該当せず、会社にとって少額な取引の支出をいいます。

会社によって異なりますが、例えば、クリーニング代などが雑費に該当する場合があります。

雑費の仕訳処理

雑費が発生するような取引は、「雑費勘定(費用に属する勘定科目)」を使用して仕訳処理します。

具体的には借方に雑費勘定を記入し、貸方には現金や預金、未払金などの勘定科目を記入します。

出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
雑費の発生雑費×××現金預金など×××

【補足】実務での雑費勘定と消耗品費勘定の取り扱いについて

※簿記3級の範囲外の内容ですが仕訳の理解を促進します。

雑費も消耗品費勘定も、どちらも損益計算書上では、販売費及び一般管理費の区分に表示される勘定科目です。

また、金額的にも会社全体からみれば重要性は低い勘定科目です。

従って、実務では、雑費勘定の取引内容を社内ルールなどで定義していない会社も多く、同じ取引であっても雑費勘定で仕訳する会社もあれば、消耗品費勘定で仕訳する会社も存在するケースは珍しくありません。

しかし、あえて実務上の傾向を考えてみると次の傾向があります。

  • ・一時的な取引や頻度の低い取引は雑費勘定を使用する。
  • ・在庫管理しているような取引は消耗品費勘定を使用する。

保管費とは

保管費(ほかんひ)とは、製品や商品の保管に要する支出のことをいいます。

具体的には、倉庫業者へ支払う倉庫使用料や商品・製品在庫の管理手数料などが保管費に該当します。

保管費の仕訳処理

保管費が発生するような取引は、「保管費勘定(費用に属する勘定科目)」を使用して仕訳処理します。

具体的には借方に保管費勘定を記入し、貸方には現金や預金、未払金などの勘定科目を記入します。

出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
保管費の発生保管費×××現金預金など×××

仕訳例

  • 1.A社は、クリーニング代1万円を清掃業者に現金で支払った。この取引は一時的な取引であり、A社のどの勘定科目にも分類できない取引である。
  • 2.A社は、倉庫業者へ商品の保管手数料20万円を普通預金より支払った。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1雑費10,000現金10,000
2保管費200,000普通預金200,000

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まとめ

今回は雑費と保管費の仕訳処理について解説しました。難しい点はありません。問題演習で勘定科目を覚えましょう。


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