出張旅費と仕訳

記事公開日:2021年10月5日

出張旅費と仕訳を解説します。

出張旅費とは

出張旅費とは、出張に要した費用をいいます。

旅費交通費の代表的な取引です。

取引の内訳

出張先での宿泊代や交通費が該当します。

特徴

個人が立替払いするには多額のため、事前に概算払いをする点です。

概算払い

出張前に、出張者が概算額を見積もって上長承認後、書類で経理財務などの部署に申請します。担当者は出張者に旅費の概算額を渡し、仮払金として会計処理します。

精算

帰社後、出張者は領収証などを添付した精算書類を作成して経理財務などの部署に提出します。経費担当が会計帳簿に記帳し、支払担当が支払い手続きを行います。

仕訳

旅費交通費勘定で仕訳します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
概算払仮払金×××現金預金×××
返金精算(仮払 > 旅費)旅費交通費×××仮払金×××
現金預金×××
立替精算(仮払 < 旅費)旅費交通費×××仮払金×××
現金預金、未払金など×××

仕訳例

  • 1.出張に伴い出張者に概算額10を現金で支払った。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1仮払金10現金10

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※電子書籍WEB版(フリー)の一覧は「第10章 収益と費用-PDCA会計 簿記3級 基本テキスト&基本仕訳問題」に掲載

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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