日商簿記3級 クレジット売掛金の仕訳

更新日:2020年12月27日
公開日:2017年9月24日

前回は売掛金明細表と買掛金明細表について解説しました。

今回はクレジット売掛金について説明します。

クレジット売掛金とは

クレジット売掛金とは、クレジットカードを利用した売上取引に使用する勘定科目をいいます。

得意先が売上代金の支払にクレジットカードを使用する場合があります。

得意先がクレジットカードによる売上代金の支払いを選択した場合には、商品・サービスを販売した会社は、クレジットカード会社(信用会社)に対して売掛金が発生します。

普通の販売取引では得意先に対して売掛金が発生しますが、クレジットの場合は違います。

例えば販売側がA社、仕入側がB社である場合のクレジットカードを使用した支払に関する取引は次の通り。

(モノの流れ):A社→モノ→B社
(お金の流れ):B社→お金→信用会社→お金(手数料控除後)→A社

そして売上代金のうち「信用会社が受け取る手数料を差し引いた金額」がA社に入金されます。

信用会社(クレジットカード会社)との取引について

販売側の会社(上の例ではA社)は販売数を増やすために様々な取り組みを行いますが、その取り組みの一つとして、「購入者が様々な支払方法を選択できるようにする」ことが挙げられます。

そこで得意先がクレジットカードで支払いできるように、信用会社と契約を締結するのです。

クレジットカードで代金を回収するメリットとして「売上代金を安全に回収することができること」があります。

得意先の中には業績や財務状態が良くない会社も存在します。そのような会社にモノ・サービスを販売提供した場合には、得意先が倒産した結果、売上代金を回収できないというケースも考えられます(これを「貸倒(かしだおれ)」といいます)。

そこで信用会社と契約締結してクレジットカードでの支払方法を選択すれば、販売側は信用会社から代金を回収すればいいことになります。

万が一、得意先が倒産したとしても販売側は信用会社から代金を支払ってもらうことができます。信用会社が倒産する可能性は得意先が倒産する可能性よりもずっと低いので、安全に売上代金を回収することができるのです。

一方でデメリットとしては、貸倒による代金回収できないというリスクを信用会社が引き受けてくれるので、その分、「販売側は手数料を信用会社に支払わなければならない」ということがあります(購入側も信用会社に対して利息を支払います)。

仕訳

クレジットカードによる支払があった場合の販売側の仕訳は次の通りです。通常の売掛金勘定ではなく、「クレジット売掛金勘定(資産に属する勘定科目)」を使って仕訳します。

出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
商品の販売クレジット売掛金×××売上×××
支払手数料×××
売上代金の回収現金預金など×××クレジット売掛金×××

仕訳例

  • 1.A社はB社に商品50万円を販売した。支払はクレジット払いであった。クレジット手数料は販売代金の3%である。
  • 2.信用会社から当座預金に代金が振り込まれた。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1クレジット売掛金485,000売上500,000
支払手数料15,000
2当座預金485,000クレジット売掛金485,000

【解説】
No1:クレジット手数料:売上500,000円 × 3% = 15,000円

まとめ

今回はクレジット売掛金について解説しました。クレジットカード取引の仕組みについて理解しておきましょう。

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