受取商品券(他店商品券)とは|仕訳を解説(簿記3級)

記事最終更新日:2024年1月28日
記事公開日:2017年11月5日

受取商品券と仕訳について解説します。

受取商品券(他店商品券)とは|仕訳を解説(簿記3級)

目次

仕訳例

<仕訳例>
1.商品10を販売し代金として商品券を受け取った。
2.上記1.の商品券を換金し、代金は現金で受け取った。

No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1受取商品券10売上10
2現金10受取商品券10

商品券とは

商品券」とは、現金の代わりに使用することができる、券面に記載された金額の商品と交換することができる権利を表す有価証券をいいます。

具体的には、「図書カード」「ギフト券」などが該当します。

図書カード
【引用元】図書カードNEXT

他店商品券と受取商品券

「他店商品券」とは、自社以外の他の会社が発行した商品券をいいます。商品券の発行者は「百貨店など」が該当します。

しかし、一般的には、商品券は発行するものではなく、購入して贈ったり受け取ったりするものです。そこで、簿記3級では、「他店商品券」ではなく「受取商品券」という勘定科目を使用します。

勘定科目の属性

「受取商品券」は、現金と同様にモノを購入でき、また、現金に換金することもできることから、「会社の財産」として「資産に属する勘定科目」に分類されます。

従って、「受取商品券」の増加は借方に記入し、減少は貸方に記入します。

仕訳方法

例えば、商品販売の代金として「商品券」を受け取った場合には、貸方に「売上」を記入するとともに、増加した「受取商品券」を借方に記入します。

その後、「商品券」を換金した場合には、減少した「受取商品券」を貸方に記入し、受け取った「現金又は預金」を借方に記入します。

取引借方科目借方金額貸方科目貸方金額
商品販売と商品券の受取受取商品券×××売上×××
商品券の引き渡し現金・預金×××受取商品券×××

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著者情報

須藤恵亮(すとうけいすけ)

フリーランス公認会計士。1人で「PDCA会計」を企画・開発・運営。

中央青山監査法人で会計監査、事業会社2社でプレイングマネジャーとして管理業務全般及びIPO準備業務に携わる。

現在は派遣・契約社員等として働きながら、副業的に「PDCA会計」の執筆やアプリ開発等コツコツ活動しています。

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