商業簿記3級 売掛金明細表と買掛金明細表

更新日:2019年9月11日
公開日:2017年9月24日

前回、「その22~売掛金と買掛金の記帳(得意先、仕入先元帳、人名勘定)」では売掛金元帳(得意先元帳)、買掛金元帳(仕入先元帳)や人名勘定の記帳方法について解説しました。

今回は売掛金明細表と買掛金明細表の記帳方法について説明します。

売掛金明細表と買掛金明細表とは

前回、「その22~売掛金と買掛金の記帳(得意先、仕入先元帳、人名勘定)」にて解説した、売掛金元帳(得意先元帳)や買掛金元帳(仕入先元帳)を補助簿として使用すれば、各取引先ごとに売掛金、買掛金の増減や残高を把握することができます。

しかし、残高だけ把握したい場合があります。このような場合、売掛金元帳や買掛金元帳でも残高を把握することができますが、増減も記載されており、またTフォームで記載されているため、ページ数も多くなり、残高だけ把握するには適していません。

そこで、取引先ごとに売掛金や買掛金の残高を把握するための一覧表として、売掛金明細表(うりかけきんめいさいひょう)買掛金明細表(かいかけきんめいさいひょう)があります。

売掛金明細表と買掛金明細表の記帳

売掛金明細表と買掛金を作成するには、人名勘定を使用した総勘定元帳の作成か売掛金元帳(得意先元帳)と買掛金元帳(仕入先元帳)を作成しておきます。

【記帳の流れ】
取引→①仕訳帳(または伝票)→②総勘定元帳(売掛金勘定、買掛金勘定を使用)→③売掛金元帳(得意先元帳)、買掛金元帳(仕入先元帳)→④売掛金明細表と買掛金明細表
※③は作成せずに、②で人名勘定を使用する方法でも記帳可能

売掛金明細表と買掛金明細表の具体例を下に掲載しましたのでご覧ください。

この例では取引先ごとに9月1日と9月30日のそれぞれの売掛金残高と買掛金残高を記帳しています。

各取引先の残高は、売掛金元帳と買掛金元帳の残高(または人名勘定の残高)と一致し、合計残高は総勘定元帳の売掛金勘定、買掛金勘定の残高に一致します。

【補足】会計ソフトを使用した場合の取引先ごとの売掛金、買掛金増減、残高の把握について

簿記資格では、紙面による記帳を前提としています。また試験自体も筆記試験です(会計ソフトを扱うような簿記資格もなくはないですが)。

従って、例えば売掛金明細表や買掛金明細表を記帳する場合には、①仕訳帳(または伝票)→②総勘定元帳→③売掛金元帳(得意先元帳)と買掛金元帳(仕入先元帳)→④売掛金明細表と買掛金明細表、といったように4種類の帳票を記入する必要があります。

一方で会計ソフトを使用した場合には、①仕訳帳(または伝票)を手入力するだけです。②から④は会計ソフトが自動的に作成してくれます。

例えば、勘定奉行には、取引先登録を行う機能があります。

事前にA社、B社・・・といった得意先や仕入先を取引先マスタに登録しておき、仕訳帳(伝票)の入力時に取引先も入力しておけば、総勘定元帳だけでなく、売掛金元帳(得意先元帳)と買掛金元帳(仕入先元帳)や売掛金明細表と買掛金明細表は、該当するボタンをクリックし、日付範囲などを選択すれば、勘定奉行が自動的に画面出力してくれます。

勘定奉行のように取引先登録の機能がない会計ソフトであっても、補助科目の設定は可能です。そこで売掛金と買掛金の補助科目に取引先を登録しておき、仕訳帳(伝票)入力時に、補助科目に取引先を選択すれば、「補助科目残高明細」などを画面出力すれば売掛金や買掛金の明細(残高、増減取引)を見ることができます。

まとめ

今回は売掛金明細表と買掛金明細表の記帳について解説しました。売掛金元帳(得意先元帳)や買掛金元帳(仕入先元帳)の記帳とセットにして理解しておきましょう。

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