得意先元帳とは|書き方について例を示して解説(簿記3級)
記事最終更新日:2024年1月6日
記事公開日:2021年8月3日
得意先元帳と書き方について解説します。
得意先元帳とは
「得意先元帳」とは、補助簿(補助元帳)の1つであり、得意先別に「売掛金」の取引を把握するための帳簿をいいます。「売掛金元帳」ともいいます。
メリット
「売掛金」勘定では把握できない取引先別の取引高増減や残高を把握できます。
同様の役割を持つ帳簿として「人名勘定」や「売掛金明細表」があります。
得意先元帳の例
次の取引(全て掛け取引とする)の場合のA社の得意先元帳は次の通り。
- 1.4月10日 A社に商品10を販売した。
- 2.4月13日 B社に商品15を販売した。
- 3.4月21日 A社から商品代金として他社振出の小切手12を受け取った。
- 4.4月26日 B社から商品代金として当座預金に10の振込があった。
<得意先元帳>
x01年 | 摘要 | 借方 | 貸方 | 借/貸 | 残高 | |
---|---|---|---|---|---|---|
4 | 1 | 前月繰越 | 12 | 借 | 12 | |
10 | 売上 | 10 | 〃 | 22 | ||
21 | 小切手回収 | 12 | 〃 | 10 | ||
31 | 次月繰越 | 10 | ||||
22 | 22 | |||||
5 | 1 | 前月繰越 | 10 | 借 | 10 |
書き方
次の通り。
得意先元帳の書き方
- ・取引先ごとに記帳。上の例ではB社も記帳する
- ・摘要欄は取引内容が分かるように記帳
- ・「借/貸」欄は残高。通常は借方残高のため「借」を記入
記帳の順番
上の例では、「得意先元帳」のみ掲載しましたが、「主要簿→補助簿」の順番で記帳します。
<記帳の順番>
- ・仕訳→総勘定元帳(「売掛金」勘定)→得意先元帳
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