日商簿記3級 前払金と前受金の仕訳

更新日:2020年12月28日
公開日:2017年10月1日

前回は未収入金と未払金の仕訳について解説しました。

今回は前払金と前受金の仕訳について説明します。

前払金とは

前払金(まえばらいきん)とは、会社がモノ・サービスの購入時に事前に支払う手付金(てつけきん)をいいます。

手付金とは、簡単にいえば「先払い」のことです。

モノ・サービスの購入取引に使用する勘定科目としては買掛金や未払金がありますが、買掛金や未払金は購入後に支払う場合(後払い)に使用するのに対して、前払金は購入前に支払う場合に使用します。

前払金の仕訳処理

前払金が増減する取引には、前払金勘定(資産に属する勘定科目)を用います。

出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
手付金の支払前払金×××現金預金など×××
モノサービスなどの受け取り商品・仕入など×××前払金×××

【補足】前渡金勘定
実務では、前払金勘定よりも前渡金(まえわたしきん、ぜんときんともいいます)勘定を使用するケースを多く見かけますが、使い方は前払金勘定と同じです。

前受金とは

前受金(まえうけきん)とは、会社がモノ・サービスを販売時に事前に受け取る手付金をいいます。

モノ・サービスの販売取引に使用する勘定科目としては売掛金や未収入金がありますが、売掛金や未収入金は販売後に代金を回収する場合に使用するのに対して、前受金は販売前に代金を受け取る場合に使用します。

前受金の仕訳

前受金が増減する取引には、前受金勘定(負債に属する勘定科目)を用います。

出来事借方科目借方金額貸方科目貸方金額
手付金の受け取り現金預金など×××前受金×××
モノサービスなどの受け渡し前受金×××売上×××

仕訳例

  • 1.A社はB社より商品120万円を購入する契約を締結し、手付金50万円を小切手を振り出して支払った。
  • 2.A社はC社へ商品200万円を販売する契約を締結し、手付金80万円をC社振り出しの小切手で受け取った。
  • 3.A社は上記1.の商品をB社より受け取った。手付金との差額は掛けとした。
  • 4.A社は上記2.の商品をC社に引き渡した。手付金との差額は掛けとした。
No借方科目借方金額貸方科目貸方金額
1前払金500,000当座預金500,000
2現金800,000前受金800,000
3仕入1,200,000前払金500,000
買掛金700,000
4前受金800,000売上2,000,000
売掛金1,200,000

まとめ

今回は前払金と前受け金の仕訳について解説しました。難しい論点はありません。反復演習で覚えましょう。

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